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Собака и Кошка


パストサラミと目玉焼き2
by pastsarami
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『気狂いピエロ』

監督、脚本: ジャン=リュック・ゴダール
製作: ジョルジュ・ド・ボールガール
音楽: アントワーヌ・デュアメル
撮影: ラウール・クタール

これ、きぐるいじゃなくってきちがいって読むんだって。ほー。

外国の映画がみたい!とおもってみにいった。

ゴダールの映画はさばかにはちとむづかしいんだけど、
やっぱりすきなのです。
フランス語自体がそうなんだけど、特にゴダールの映画だとちょっとしたシーンが詩になる。

最後のほうに出てくるひとで、音楽が聞こえるんだーって騒いでいるひと。
『音楽』見に行ったばかりだったので、ここでこうつながるのかとびっくりした。

このひとはある音楽が聞こえてそれがちょっとストレスなんだけど、
それでその話をするシーンがあって。
おんがくが聞こえて、あるおんなに求愛した。
「わたしをあいしてくれますか」みたいな感じだったとおもう。
手を取って、上側を愛撫しながら問う。
愛撫って日本語になるとちょっといやらしいんだけど、そういうんじゃなくって
さわる。伝えるときに。
触覚によることばのひとつなんだろうな、ほかのくにのひとにとっては。
少なくともフランス人にとっては。

ひとりめには完全にふられて。
また音楽なって。
ふたりめに、今度は手の下側を愛撫しておんなし問い。
なんかよくわかんないんだけどこの返事が日本語訳で「へぇ」。
なんだ、へぇって。
よくわかんないけど、多分ちゃんとしたいいお返事ぢゃなかった。
また音楽なった。
さんにんめに、こんどは両側を愛撫し乍ら。
この返事。いいお返事もらった。

でもこのひとまた音楽鳴って、もう限界に達しているのか
騒ぎまくっている。

ちょっとね、アキみたいな力強すぎるくらいの役者さんだったよ。
さばか好み。
んーこのシーン印象的。

あとはね、やっぱりゴダールってイマージュ大事だから、
役者さんのもつキャラクター性ってのが占める役割が大きい。
ふたりでさ、森みたいな公園みたいなとこを飛び回っててさ、ベルモンドがいい動きすんだよね。
ほんとにこのひとどうかしてるよ。
うわーって目を大きくさせちゃう。あ、さばかがね。
そんな動きすんの。

アンナ・カリーナ勿論かわいいんだけど、これはベルモンドの勝ち。

盗んじゃう車可愛かったな。
でもせっかく盗んだのに、海に捨てちゃって勿体無いよ。
あれ、いい車だったなー。

最初登場したときのアンナ、むちゃんこ可愛いんだけど
途中のベルモンドの服がオサレで!
なんかあんまり覚えてないんだけど、なぜそんなにパッキリした色のシャツがそこまで似合うのか
というようなシャツを着て、そのうえにジャケット着てるんだけどね、可愛いんだ。
うおーずるい。そんなのずるい。

あと、最後電話しながら青いペンキ塗ってさ、そのまま爆弾顔にまいてボガーンのシーンね。
もう、似合いすぎて殴りたいよ。
ずるいよ。

ベルモンドとアンナが似合いのカップルであったかはよくわからんけど
やっぱ見てるとオサレだし、よくわかんないし、ゴダール楽しい。

Собака
by pastsarami | 2013-06-25 22:55 | театр
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