Собака и Кошка


パストサラミと目玉焼き2
by pastsarami

暖簾 その1

祭りになるかはわからないので。
それはそうと、批判意見が出たようで、少しほっとした。
大きくない声のデモって何だよ、というところですから。

『忘れじの人』
監督:杉江俊男
脚本:若尾徳平
原作:織田作之助
撮影:完倉泰一
美術:小島基司/島康平
音楽:團伊玖麿

題名がいいな とおもったのと、サバーカイコーシュカ永遠のアイドル☆花井蘭子が出演しているということで
ふたりして見に行ってきた。

蘭子さんはやっぱりキレイで、溜息ものだった。
ステージが違う。
岸惠子さんとの対比も相まって。
なんだか、彼女が出ているそのシーンだけ違う作品のようだった。

主演は多分、岸恵子さん。
メロドラマなんだけど、役者さんの力量によりあそこまで昇華していたのではないか、と。
こういうものって文章から映像に移行していくと絶対きなくさいものが出てくるんだけどね。

岸恵子さんは、さばかはそこまで注意して見たことはなくって、今回初めてちゃんと見たかもしれない。
銀幕のスターってやつなのか。
幸が薄い、とか不幸、とか貧乏、とかが全くもって似合わない女優さん。
だから、最初そういう感じで出てきて、「こんなに何てことないルックスだったっけか」と
いう印象を抱いてしまったが、そのあとの18歳おさげきゃぴきゃぴシーンになって
ぐんとザ・岸恵子感を出してきた。

普通に考えてよ、年ごろの娘を持った生活に疲れたような年増女として出てきて、
いきなり18歳の回想シーンに入ったら違和感があるわけで。
それが普通なわけで。
でも岸恵子さんは年齢とかどうでもいいんだよ。
おさげかどうか、学生かどうかなんてどうでもよくって、
それよりも何よりも、貧乏とか不遇なんて似合わない。
やっぱお金持ちのいいとこのお嬢さん設定が何より似合う。

だからあの18歳の岸恵子さんが出た瞬間、呼吸が楽になった。
そうだよ。これだよ。

多分このひとは着物より洋服のほうが似合うんだとおもう。
あれだけ撫で肩なのに、とても不思議なんだけど。
ちょっと細すぎるのと、やっぱりモダンだから。
だから最初の影を背負った着物姿はあんまりきれいじゃないし、似合わない。

でも、女道明寺の踊りとか芸者になってからの踊りとか
あの綺麗な恰好して、ここがワタシの舞台!ってなったときの岸恵子さんははっとするほどに
うつくしくて息をのむ。

というあたりが見所ではないか と。

そして、不遇のうつくしさってのはそんな簡単に出るわけじゃなくって、
花井蘭子はすごいんだよ。と云いたい。それが云いたい。

内容的に云うと、このお話にはカースト制度的、生まれながらにして人生が決まっている
そんなやるせないレールがあるわけなんだけど、それだけじゃなくって。

岸恵子さんの娘役・安西郷子さんも身分のせいで恋人との間を阻まれる。でも動き出す。
それは何故か。
どっちかって云うと、郷子ちゃんカップルは男の子が先導している。
あの彼氏が駆け落ちすっぞ!ってなったから動いたけど、岸恵子さんの方は逆で。
かなり岸さん側の恋慕の方が大きくて、相手はそれによって意識した程度だったから
あんな結末になってしまったのではないかと。

ルンペンになってしまった忘れじの人と再会した主人公(岸恵子さん)が
家族はいるのかと訊いたシーンが印象的だった。
何にも答えないでうつむくのを見て、奥さんがいるんだと判断したわけだけども、
あれはどうとでも取れるよね。
ホントは居ないのかもしれないし。
子供の話だって作り話かもしれない。

大体だ、ちょっと釈然としないんだ、あの主役には。
いくら関東大震災に見舞われて、あーもう生きてないかもしれないってなったとしてもよ、
「迎えに行くので、待っていてください」「はい、いつまでも待ちます」ってなってから
「どこにでもお嫁にいきます」までが急展開すぎる。すぎるだろ。
おまえのほうが好きだったんだから、もうちょっと待てなかったのか…というしょっぱい感想。

だからむしろ、金子信雄のあのダメ亭主ぶりが可愛らしく映る。
ほんとに惚れぬいてやっとお嫁さんにもらって、でも本当に好きな男はよそにいて、
お金目当てに輿入れされて、そんな毎日に背を向けるのもしょうがないのではないかと。
芸者の娘だからとかそんな話じゃなくてさ。

Собака
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by pastsarami | 2013-12-02 16:58 | на днях
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