Собака и Кошка


パストサラミと目玉焼き2
by pastsarami

<   2014年 05月 ( 6 )   > この月の画像一覧

ATG 行くしかないだろ祭り その9

これもコーシュカさんが担当とのこと。(喜重だから。)

『煉獄エロイカ』
監督・脚本: 吉田喜重
脚本: 山田正弘
撮影: 長谷川元吉
美術: 山本修
音楽: 一柳慧


喜重映画のなかでも群を抜いての難解ホークスだと思われるけど
喜重映画のなかでも群を抜いての映像美なの。
もうね、どのシーンを選んでもハッとしてしまうくらい綺麗なポストカードができる。
内容云々の前に、映像だけで屈服させられる映画。
でも喜重映画に内容が無視されるものは無いわけであって。


最初の感想に戻ると、これ本当に難解。
時間も過去現在未来、突然に入れ替わるし
台詞だけたどっても、全然会話にもならなくて意味不明の錯綜した世界。
そして一柳さんの音楽でもって、さらに頭の中の秩序が次々崩れていくし。

そんな困惑のなかで、茉莉子がやっている役の女の人だけが
ふうらりと漂っているのね。時には会話に参加したりするんだけど
無視されてるのかしてるのか、すぐにふっと一歩遠ざかって。

帰ってから茉莉子の本を読んだら、内容が随分わかりやすくなった。
過去現在未来に起きる、なんらかの「運動」が
いつしか本来の理想や目的をよそに、内部で崩壊してしまう、
そういう運命を悲しく冷静に見つめる作品。
ここでは茉莉子の役がその「見つめる」を託されてるわけだけど。


時代のヒーロー(英雄=エロイカ)として動いていた人たちが限界にぶつかって
宙ぶらりん(煉獄状態)に…
そういえば『エロス+虐殺』も、大杉栄の自由恋愛論に行き詰って
その相手だった人に刺されてしまうって意味では同じなのね。
なんか兄弟みたいな映画なんだなぁ。


今この映画を観ると、もう私たちはあの70年代の学生運動の行く末を知っているから
更に理解が早まるけど
この映画ができあがった当時は、まだ学生運動がピークを迎えたころで
そのとき既に「その後」を示したっていうのがすげーなーと。


キェシロフスキの『デカローグ』ってテレビシリーズ(クオリティ的にはほぼ映画)には、
各話に何も言わず登場人物たちの行く末を見守る人が出て来て、
DVDの解説パンフでは「天使」って書かれてるんだけど
喜重もそんな存在のような気がしてきた。
怒りや疑問を冷静にとじこめて、悲しい視線を送りつづけてるし
なんか映画監督がばったばった亡くなってる中で、意外と長生きしてるし…。
でももっと長生きして欲しいな。

                                コーシュカ
[PR]
by pastsarami | 2014-05-17 21:20 | драма

自分及びその範囲

三鷹に住んでるけど。
震災の後、病院では突然の鼻血に見舞われた子供たちがたくさんきたらしい。
三鷹ですらそれなのに、福島でないとか到底信じられない。

が、今日はそのことじゃなくって。
福島のお医者さんとか、一般のひとの言葉でちょっとひっかかったのが、
「わたしは見たことがない」とか「わたしの周りにはいない」とか、
そういうことば。

あれだけの事故が起きて、じぶんのまわりだろうと何だろうと、そういう話きいたらこわいけどな。
ほんとうに全然気にならないのかな。
勿論、不安が倍増するのを抑止するためにそう言い聞かせているひともいるんだろうけどさ。

でも、幾らなんでも、自分とか自分の周りのひとさえよけりゃいいのか、とちょっとびっくりした。

大体、医者なんだから、自分の見てきたものと違ってたとしても、
新しい(自分の知らない)症状に対して、そういうことも起きるんだって思えないのは致命的なのではないのか。

結局のところ、原発を推進していきたい今の自民党によって圧力をかけられている部分もあるんだろうけど。

でもそんななかで、「報道しさなすぎだ。」「描いてくれてよかった。批判するなんてとんでもない。」
というようなことを口にしてくれた福島のひと。

あなたが居てくれてよかったと心から。

Собака
[PR]
by pastsarami | 2014-05-14 22:28 | на днях

ATG 行くしかないだろ祭り その8

昨日はコーシュカさんと狂言を観に行った。でもまだ書けない。
なぜならば、書いていない映画がたくさんあるからだ。もうストレスしかない。

『地の群れ』
監督・脚本: 熊井啓
原作・脚本: 井上光晴
撮影: 墨谷尚之
美術: 深民浩
音楽:松村禎三

熊井啓作品だからね、すごい社会派ドラマティック映画だった。
うちの母親が好きそうだ と観ながら。

一応、在日朝鮮人とかもテーマとして関わってたみたいだけど、
それがかすみにかすむほどの部落問題がからだのあちこちをえぐった。

錚々たるメンバーなんだけど、やっぱりあの役を谷栄さんが演じることに物凄い破壊力があった。

戦争っていう、他の国とのみにくい争いによって逃げてきたひとたちが被爆部落と蔑まれてしまう。

そこで日本人が選ぶ道は、元々の部落の人間を蔑むことのみ。
下を作ることで自分たちを昇華することしかできない。あさましい道。

長い間、蔑まれてきた未開放部落のひとたちもそれは同じで、
でもやっぱりずっと部落差別の中でじっと我慢してきて、娘を強姦されて、罪を認めようとしない
そんな敵に、おまえたちは血から汚いんだ、と最期まで言い続ける谷栄さん演じる母親役の
あの姿は目を覆いたくなるほど強く、激しい怒りそのもので。

真っ暗な中から飛ばされる無数の石。まるでひょうのように彼女のからだめがけてとんでいく。
磁石があるみたいに、めがけて。
それは石のかたちをしたこぶし。集団によるこぶし。
叫びながら泣いて、ひとを殺す。じぶんのために。

Собака
[PR]
by pastsarami | 2014-05-11 16:03 | театр

zakki

今日は作っていた按摩の名札がほとんどできあがったのだが、
ボツ決定。

捨てようかという悲しい決断も頭をよぎったのだが、
やはり自分の画を捨てるというのは断腸すぎるので、バーゲンの折にだそうということにあいなりもうした。

気を取り直して、明日は赤頭巾のエプロンにとりかかろう。

コーシュカさんは、不良トートを着々とすすめている。
洗濯はできないトートらしいよ。

それはそうと、今日初めてみそかしわを食してみたが、個人的にはこしあん派である。
コーシュカさんはつぶあん派である。
サバーカイコーシュカのみそに関する考察は、だんご喰っとけ という結論に達した。

Собака
[PR]
by pastsarami | 2014-05-06 00:35 | на днях

ATG 行くしかないだろ祭り その7

『祭りの準備』
監督:黒木和雄
原作・脚本:中島丈博
撮影:鈴木達夫
美術:木村威夫、丸山裕司

青春映画って別にすきじゃないんだけど、なんだかんだでいい青春映画は日本にたくさんあるということを再認識する一本。

個人的には、竹下景子の可愛さが半端なくて、もう竹下景子といったらこの映画の景子しか浮かばない。
そんな景子の可愛さ、見ないと勿体ないよ。
はちきれんばかりの可愛さが中にも外にも詰まりに詰まって、もう悶絶。

主役の江藤潤さんは初々しくって、青年ということばがにあう。
これだけの役者に囲まれて、あの大役を張り切って、しかも負けることなく最後まで突っ走れたのは
すごい。すばらしい役者さん。

もうすごい面子なわけで。
大体、芳雄がもう無茶苦茶で、何故あいつと親友なんだ江藤潤!と何度おもったか知れない。

杉本美樹さんってあんまりすきじゃない女優さんなんだけど、この映画の美樹さんは唯一すきかもしれない。
小麦色の肌がちゃんと健康的に映って、南国の美女。
きれい。

が、勿論ここでもひかりにひかってるのが浜村純さん。
ヤクザにより薬づけになって、精神がぶっとんで帰ってきた、少女。(芳雄の妹)
この少女が純さんの子どもを孕むんだけど、産んだらまともになっちゃって、あの純さんの異常愛ね。
熱演すぎて怖い。純さんはいつもそうだね。
この一連のストーリーって、主人公の隣で起ってて、普通に考えればもっと印象薄くてもいいんだけど、
純さんがすごすぎるから、妙に濃いシーン展開になってて。

でも、この映画ってそういう側面が強い。
主人公そのものに関わってることより、1歩離れたところのおはなしのほうがずっと濃く描かれていて。
青春ってそんなものなのかもしれない。
直に体験したことより、まわりへの羨望や妬み、変な妄想なんかが青春を作り上げているのかもしれない。

とりあえず、あの純さん絡みのシーンは、黒木和雄のアングラモードが見られる、どこか寺山っぽさもある
必見の場面なんだから、やっぱりこの映画は見た方がいいよね、コーシュカさん。

Собака
[PR]
by pastsarami | 2014-05-04 22:15 | театр

ATG 行くしかないだろ祭り その6

『河 あの裏切りが重く』
監督・脚本・編集:森弘太

ラピタミスジャッジ。
もう3日しかやらないもんだから、お客様満員御礼状態でパンパンもパンパン。
いい映画なんだから、もっと長くやってほしかった。
補助ザブトン席で、腰がいてーいてー。

始まって1秒位で、役者さんがすばらしすぎることがわかる。
あの、おばあさんの動きとかね。
前半は本当にいい映画。前半は。
だから後半のあのだらだらした感じが本当に勿体無いんだけど、
そんななかのあの、慶様の医者ね。
怖過ぎるね。

でも、何より、最後のほうに出てきた浜村純さんのメッセージ力が半端ない。

広島にピカが落ちればええ。
から始まるあの3つの台詞。
家族や知り合いを一度に失って、生き残った自分と障害を持った子供。
その息子がなくなって、かなしみといかりとでぐちゃぐちゃになったひとのことのは。
広島が死ねばええ。わしらもう一度死ねばええんじゃ。みたいなことばをずっとずっと、ずっと繰り返す純さん。
あのシーンは圧巻で、うつらうつらの眠気にドガンとハンマー撃ち付ける。

あの台詞をあそこまで見せられるのは、やっぱり浜村純だけ。
あのひとだけ。

Собака
[PR]
by pastsarami | 2014-05-04 21:55 | театр


ホームページはこちら
外部リンク
画像一覧
ブログパーツ
カテゴリ
以前の記事
検索
その他のジャンル
記事ランキング