人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Собака и Кошка


パストサラミと目玉焼き2
by pastsarami
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

血祭り その1

久しぶりだ映画
『子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる』
 監督:三隈研次
 脚本:小池一雄


コーシュカさん誘ってラピタへ。
コーシュカさんは寝ていた。サバーカは睡魔と闘っていた。
そこらへんにもこくりこくり船を漕ぐひと数名。
おもしろいかつまんないかって言うと、つまんないんだけど、
では観る価値がないかって言うと、それは違くて。

若山の富さんすきだ。可愛いしかっこいいもん。
勝新もすきだけど、富さんのほうがすきだ。
勝プロってとこもぐっとくるよね。
勝新は家族だいすきだからね。

まず最初、嘉さんがちいさいお子殿の手を引いて登場してくる姿がシュールすぎる。
その横にずらりと並ぶ家来たちが肩をふるわせているんだけど、
その画のあまりのシュールさに、これは無茶笑ってるのかそれとも無茶泣いてるのか、
どっちだってずっと迷う。
いや、普通に考えれば、白装束着てるわけだから泣いてるにきまってるんだけど、
それほどまでにシュールなのよ。
音声が届くまでに結構な時間がかかるから、余計に。
「殿ぉ…殿ぉ…!」って声が聞こえて、ああやっぱり泣いてるんだよね、よかったってなる。

子連れ狼って、知らない内に知ってる作品だよね。
今の子はどうかわかんないけど。
いつ知ったのか、自分でも不明。不明な内に、知らない内に知ってる。
遠山の金さんや水戸黄門もそうだよね。
時代劇って自分の予想以上に、自分の中にすっと入りこんでる。

で、この作品はどうして子連れ狼になっちゃったんだっていう、謂わば冒頭の作品で、
本来なら、成程ねーってなる筈なんだけど、
それを伊藤雄之助さんが完全に邪魔してくる。
もう、あまりにコミックすぎて、奴が出てくると台詞も耳に入ってこないし、
ストーリーにも全く集中できなくなる。勘弁してくれまいか。
どうしてこのひとに裏柳生という大役を与えてしまったんだ。
子連れ狼発生のポイントの筈なのに、集中できないってどういうことなの。

全編通して、血しぶきぶわぁー!ってなってるし、足とかもバンバン切断されるし、
やけに劇画チックとおもってたら、劇画が原作なのね。

出てくる役者さんたちも濃すぎて、誰が悪者かすぐわかる。
多分顔大きい度高いよね。
これでみんな小顔だったら、もう何も信じられない。

昔の日本映画観てると、ちょいちょい強姦シーンってのは出てくるんだけど、
そのなかでも比較的平気で観てられるやつと、
やっぱり女としては観てるの辛いなってやつがあって、この作品のは後者だった。
ちょっとやなの。久しぶりにやだったな。

そしてその後に出てくるお色気シーンっていうか、まぐわいシーンは
完璧いらないシーンだな。しかもやけに幻想的だったな。
謎に。

大五郎は終始可愛い。
あんまり言わなかったけど、ちょっとだけ「ちゃーん」って言ってた。
鞠と刀選ばせるシーンで。
ちゃーんっておとっちゃんのちゃーんなのかな。
そうなると、おかっちゃんもちゃーんになるのかな。
区別つかないけどな。

最後の方の、悪軍団のトップみたいなやつが
拝一刀だって思い出すとこは、意味不明におもしろかった。
さすが劇画と唸るしかない。ダジャレだもんね。。。

外国人のお客さんが多いってコーシュカさんが言ってたんだけど、
外国ではこのシリーズ、カルト的人気みたいだよ。
タランティーノ、このシリーズ見本に『キル・ビル』作ったって本当なのか。
観てないからよくわかんないけど。
外国人の趣味、謎だ。
そして、しょっぱなからあれだけ漢字ずらずら出てて、どのくらい理解できたんだろうか。

やっぱり富さんはかっこいい。
雄之助さんはおかしい。
文雄、若かった。
そういえば、小林昭二さんのナレーター、結構よかった。

血しぶき別にすきじゃないんだけど、富さんだからしょうがない。
立ち回り、堪能しよう。




by pastsarami | 2018-10-18 23:45 | театр
<< ぞうの国行ったよ2018 ねこ... 歯カバーができた >>